第25回IPS勉強会~三生会病院にて~

さる8月25日、第25回IPS勉強会は、はじめて三生会病院社会復帰センターで開催されました。

内容は『ストレングスモデル―精神障害者のためのケースマネージメント』第8章 支持的なケースマネジメントの背景:有効性のための状況づくり でした。


伝統的なマネジメント実践による精神保健マネジャーと、精神障害者との間の隔たりは、以下の深刻な結果をもたらしました。
・短期と長期、両方の目標のすり替え
・マネジャーが受動的なマネジメント実践に従事
・クライエントの利益を生み出すことに失敗 


これに対して提唱された「クライエント中心マネジメント」の原則は、

 原則1・・・・「クライエント」と呼ばれる人々を敬うこと
 原則2・・・・焦点をつくり、維持すること
 原則3・・・・不可能だと簡単にあきらめない健全さをもつこと
 原則4・・・・生活のために学ぶこと

でした。

さらに、新しいマネジメントの比喩として反転した階層組織が提案されました。


組織の援助の主な項目
?@すべき仕事と、その仕事をいかにすべきかの期待を、明確に設計すること
 (方向を提供すること)
?A仕事を行うための道具を提供すること
?B望まれた業績への障害や制限を除去すること
?C報酬に基づく環境を創ること

ご発表の後、参加者からさまざまな感想があり、今回もみんなで新しい学びがありました。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。