無敵艦隊、世界を制す

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1ヶ月をかけて行われていた、サッカーワールドカップ南アフリカ大会は、ついに決勝戦を迎えました。激戦を勝ち抜いてきたのは”無敵艦隊”の呼び名を持つ2008年ヨーロッパ王者スペインとブラジルを破り3回目の決勝戦で悲願の初優勝を目指すオランダでした。

この試合ではオランダは試合開始からプライドを捨てスペインにサッカーをさせない戦略をとりました。イエロー覚悟で相手を「削りにいく」オランダに対して、スペインは有効な縦のボールを入れることができず、拮抗した展開のままで前半を終了しました。シャビ・アロンソはきわめて危険なファウルを受けましたが、これはイエローカードでした。後半になるとスペインはビジャがサイドからドリブルを有効に使い始めましたがシュートが決まらず、逆にオランダがロッベンがGKカシージャスと1対1になりましたが、これはカシージャスがナイスセーヴ!その後はスペインは交代出場のヘスス・ナバスが局面を個人技で打開し、流れをスペインに引き込みましたが、双方スコアレスのまま90分が過ぎました。

ついに試合は延長に入って双方にチャンスが訪れるようになりました。スペインが徐々に中盤でパスが回り始めた延長の後半5分、オランダはハイティンハがこの日2枚目のイエローカードで退場してしまい、オレンジ軍団は10人での試合を余儀なくされました。

そして、スペインは延長後半あと5分でフェルナンド・トーレスのクロスを起点にした攻撃から最後はイニエスタがゴールをあげました。オランダは終盤パワープレイで懸命に攻め立てましたが、とうとうスペインからゴールをあげることはできず、無敵艦隊はイエロー15枚、レッド1枚が出された乱戦を制してついにヨーロッパ制覇から2年で世界の覇権を手に入れることができました。

決勝ゴールをあげたイニエスタは、ユニフォームを脱ぎました。この行為は必ずイエローカードを出されてしまうパフォーマンスでしたが、アンダーシャツには「ダニ・ハルケ いつも一緒に」と書かれてあったそうです。ハルケはイニエスタの所属するバルセロナと同じホームのエスパニョールの主将でありながら昨年8月に急死した、これからキャリアの最盛期を迎えようとした選手でした。イニエスタはこのゴールのために試合中にカードをもらわないように自分をコントロールしていたのでしょうか。亡き友にささげた大舞台でのゴール。サッカーの素晴らしさの一面を見た思いがしました。

個人的には、ワールドカップが終了して、規則正しい生活が戻ってきます。そして、秋には山梨の小瀬で大きな実りを得ることができると確信しています。


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