プレトリアの死闘

サッカーワールドカップ南アフリカ大会、激戦のグループリーグを勝ち抜いた日本代表は、パラグアイ代表と決勝トーナメント１回戦を戦いました。

どちらも勝利が必要、しかし一発勝負という戦い、ノックアウトラウンドにふさわしく前半はお互いに慎重に試合に入り、守備を基盤にして戦いました。中盤はパラグアイ代表に１日の長があり、日本代表は何度か押し込まれてしまいました。ＧＫ川島選手の素晴らしいセーブに安堵し、松井選手と本田選手の２本のシュートに惜しい！と頭を抱えました。

後半に入り、スキルの高さを前面にたてて攻め立てるパラグアイ代表の攻撃を懸命にしのいだ日本代表、いくつかのチャンスもありましたが、総力戦の様相を呈した試合はついに９０分でスコアレス！今大会初の延長戦に突入しました。

延長戦でも激闘につぐ激闘！選手たちはすべての力を絞りぬいて１２０分を走り切りましたが、ついに両チーム得点はなく０－０、とうとう運命のＰＫ戦になりました。しかし、パラグアイの５人目の選手の蹴ったボールがゴールネットを揺らした時、日本代表の素晴らしい旅は幕を引きました。 日本代表でこの大会奮闘しながらも、ＰＫ戦で惜しくもクロスバーをたたいてしまった駒野選手には、次の言葉を贈ります。

”PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ”　ロベルト・バッジオ

戦前の予想を自分たちの力とガッツで覆してみせたサッカー日本代表の戦い。チームが一丸となって事に当たる時に出てくる人間の力の素晴らしさを私は教わった気がしました。最後のキャプテン長谷部選手の言葉にはほんとうにぐっとくるものがありました。そしてプレトリアの地に流した涙がいつか大きな花を咲かせるための歩みは、ここからまたはじまっていくことでしょう。人々の情熱の旅路は脈々とつながっていくことでしょう。

ありがとう！サッカー日本代表！！

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。