もう1つのジャパンの戦い
- 2010.06.21
- 日記
現在、南アフリカではサッカー日本代表がワールドカップの激戦を戦っています。ですが、皆さまはもう1つの日本代表が南半球で戦っていることをご存じですか?
ラグビー日本代表は今年5月に開催されたのアジア5カ国対抗戦で全勝優勝して2011年ニュージーランドで行われるラグビーワールドカップ本戦出場を決めています。その日本代表が、現在開催されているパシフィック・ネーションズカップに出場しています。ラグビーはヨーロッパ、南アフリカのほかに南半球の太平洋周辺に強豪国が存在しており、この大会でも現在IRB世界ランキング13位の日本代表は、来年本大会でも対戦するランキング17位のトンガ代表、日本より格上のサモア代表(12位)、フィジー代表(10位)と対戦します。
6月12日にフィジーで行われたフィジー代表との試合は惜しくも8-22で落とした日本代表でしたが、19日にサモアのアピアで行われたサモア代表との1戦で日本代表は31―23(前半25―6)でサモア代表を破りましした。日本代表がサモア代表から勝利したのは11年ぶりだそうです。
ラグビーでは、「代表」とは正確には「国の代表」ではなく、その地にある「ラグビー協会」の代表です。したがって、日本代表であっても国籍が日本いない選手もいます。ラグビーでは次の3条件のいずれかを満たせば、その国のパスポートがなくと代表選手になることができます。
1.その国で生まれた
2.両親、あるいは祖父母のいずれかがその国で生まれた
3.36カ月間継続してその国に住んでいる
(ただし国の代表チームでのプレーは1ヶ国のみ)
多くのパスポート絶対主義をとる競技に比べて、明らかに緩やかな規定です。そこにはもともとイングランド・ウェールズ・スコットランド・ウェールズという4つの協会を1国内に持つイギリスの歴史と「敵も味方も区別しなくなる一瞬がある」ノーサイドの精神・同じ場に集った人々は基本的には仲間であるという考えがあると思います。
多くのラガーマンが憧れ、こころを燃やす「桜のジャージ」にそでを通す我らがラグビー日本代表の活躍を願っています。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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