天使は戦う


さる3月5日に、甲府看護専門学校様の卒業式と帝京山梨看護専門学校様の謝恩会にお招きいただき、若い、これから同じ医療提供者の仲間となる人たちの門出を祝わせていただきました。

会の中でうかがい、心に残ったのは「天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である」というナイチンゲールの言葉でした。「白衣の天使」と尊敬される看護職ですが、ボランティアの自己犠牲による援助は長続きしないと思います。

もちろん、医療にはボランティア的な「奉仕の精神」によって手にすることのできる宝物があると思います。その一方で、経済的なものを含む強さも必要であり、この両方が車の両輪として医療を前進させていくのだということかもしれない、と思いました。

人を支えるということはきれいごとだけではなく、現実に必要なものを戦い、勝ち取る強さも必要だという主張をナイチンゲールは持っていたと感じます。困難のただなかにある人の回復を助ける事は、サーカス団を外側から観たときのように現実味のない、華やかできれいなことを並べるだけでは不可能だということをナイチンゲールは実感していたのではないでしょうか。

地に足をつける。若い情熱の羽をつけている天使とて、戦うためには踏ん張りが必要であるはずです。風に流されず、自らの足で立ち続けてみなくてはならないのでしょう。若い情熱を持った天使の皆さま、ようこそ地上へ。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。