IPS勉強会・精神保健福祉センターにて

住吉病院とすみよし障がい者就業・生活支援センターでは、IPS(Individual Placement and Support)モデルによる援助つき雇用に関する勉強会を開催しています。

第19回IPS勉強会は2010年2月24日に山梨県精神保健福祉センターで開催させていただきました。今回もさまざまな施設からのご参加をいただき、数えてみると10施設から勉強をしにいらっしゃっており、相互に学ぶ場の広がりを感じました。

内容: 「ストレングスモデル―精神障害者のためのケースマネジメント(第2版)」
      第3章 ストレングスモデルの目的、原則、研究結果
           
まとめとディスカッション
ストレングスモデルの基盤としては6つの原則があります。

原則1:精神障害のある人は、リカバリし、回復し、そして人生を変えることができる。

原則2:焦点は個人の欠陥よりも個人の強さである。 

原則3:地域を資源のオアシスとしてとらえる。

原則4:利用者は援助過程の管理者である。

原則5:ケースマネジャーと利用者の関係が根本であり 本質である。

原則6:私たちの仕事の最も重要な舞台は地域である。

ストレングスモデルの研究では、さまざまな項目で有効性が認められるとありました。

 

ディスカッションでは最初に、自分自身のストレングスを発表しあい、その後「自立」と「依存」の話題が盛り上がりました。支援を仕事にしている私たちですが、自立と依存は対立概念ではなく、適度な相互依存は対人関係では必要不可欠であることが再確認されました。その関係が上下や支配-被支配関係にならないキーワードは「主導権を手放さない」こと、「互いに相手との良い関係性を持つことに自分も責任を負うこと」のように感じました。

発表と会場設営にご尽力いただきました精神保健福祉センタースタッフの方々、大変お世話になりありがとうございました。


最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。