長野にてリカバリーを学ぶ
- 2010.02.11
- 日記
心の健康づくり 地域共生への路を考えるフォーラム のシンポジストとして雪の舞う長野に行ってきました。今回のテーマは「人はなぜ偏見を持ち、差別するのか」でした。
総合司会・コーディネーターはきょうされん常務理事の藤井克徳様、指定発言は長野県民生児童委員協議会会長の金井普子様、上小圏域障害者総合支援センターの小林賢子様、長野県知的障害者育成会副会長の中村彰様のお三方、シンポジストはみんなねっと理事長の川_洋子様、長野県精神科病院協会会長の渡辺啓一様、日本精神保健福祉士協会常任理事の宮部真弥子様のお三方に私の四名でした。それぞれの方がご自身のお立場から発言をされ、私は法人の伝統である共生や協働の理念から学んだことについてお話しさせていただき、施策に期待することをお伝えしました。
発言後は、フロアの方々ともやり取りをする時間がありました。ご質問は「就労支援を受けるときに、自分の希望を求めるのか、報いを得る以上は就職先の方向性に合わせるのか」「障害者権利条約批准の見通しは」「リカバリーとはどのようなものか」「内なる偏見をどう克服していくのか」でした。いろいろなご意見が表明され、私も学び、気づきを得ることができました。
ご発言をされた方のお一人は「NPO法人ポプラの会」のご所属でしたが、この法人様は長野市を中心として精神的困難を得られた方々のつくられた団体様だそうです。ポプラの会様は障害をお持ちの方がより良い生活を送れるように当事者性を生かした相談業務や支えあいによる社会参加、高校生に体験談を話す「心のバリアフリー事業」など精神障がいに関する理解を深め差別や偏見をなくすための普及啓発活動などに力を入れておられます。いただきました「ポプラだより」によっても、昨年開催された講演会・シンポジウムの内容が掲載されていました。今年に入り、精神障害者手帳をお持ちの方々の運賃割引に関する要望の活動を展開されています。素晴らしいピアサポートの力強さを知ることができました。
いただいたポプラだよりの一文がこころに残りました。
「精神疾患から回復する事は、昔の自分に戻ることでは無く、新しい自分を生きる事だと気付く。」
私が自分が元気になるためにたまにするとよいことの一つ、「リカバリーについて話し合う」を十分に堪能でき、折からの雪にも心の中はあたたまって会場を後にすることができました。
NPO法人ポプラの会様のご案内はこちらから
→http://www5.plala.or.jp/kizuna-nagano/image/popuranokai.pdf
(ただし、次年度から会費は 当事者会費1,000円/一般会員費 一口 1,000円よりとなります)
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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