スタートアップACTに参加しました

先週の土曜日、10月17日に特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ ACT-IPS センター様主催の スタートアップACT ~経営セミナー:採算性とサービスの質のバランス~ に参加してきました。

品川の会場には熱心な方が集まっておられました。ACTを開始する際に、既存の診療報酬制度や自立支援法下において、どのように経営を成り立たせたら良いのか?という点は、日本でACTを実践したいと考えている人々にとって、重要なテーマです。

今回のセミナーでは、実際にACTを民間ベースで実践している市川のACT-J、京都のACT-Kの実践者の方々、またその経営コンサルタントを担当している専門家からお話をうかがいました。

それぞれがいろいろな工夫を凝らして24時間・365日体制のACTを立ち上げ、サービスの質と採算性とのバランスを取っているのかについてを学ぶことができました。特に、コンサルタントの方の「ACTで経営は十分成り立つ」というお話は、たいへん刺激的でした。

ACT-Jのクライテリアは次の通りでした。

 ・年齢は18~60歳
 ・疾患は統合失調症・双極性障害・重症うつ病
 ・キャッチメントエリアは車でおおむね30分の範囲
 ・日常生活機能 ひとりで日常生活や社会生活が営めない状況が6ヶ月以上続いている
 ・重症度
    1年に2回以上の入院または100日以上の入院
    長期入院(1年以上)からの退院
    通院中であるが長期の引きこもり
    未治療(保健所からのエントリー開始)

集まっていた方ともパネラーの方ともスタッフの方とも議論ができました。いたずらに訪問数を増やすことを考えるのではなく、ユーザーの方に好まれる支援を続け、ストレングス・モデルに立脚してリカバリーを目指すという方向性を忘れないことが重要である、ということを再確認させていただきました。

熱に触れ、私と私の同僚の熱もまた温まったものと思われました。甲府に戻って、もう一度「ACT-Kの挑戦」を読み返しました。

http://www.hihyosya.co.jp/isbn978-4-8265-0485-0.html

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

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(wrote:財団法人 住吉病院