精神科におけるチームアプローチ
- 2007.09.21
- 日記
先日、新米院長を囲んでの第2回院内勉強会を開かせていただきました。
今回のテーマは「新しい精神科サービスについて」としました。講義に向けてメンタルヘルス分野に関するグランドデザインから地域支援への方向性、昨今の新しい抗精神病薬の分類や薬理などなどスライドを作りましたが、熱が入りすぎて、講義時間を若干オーバーしてしまいそうになりました。お時間をとっていただいた皆さま、申し訳ありませんでした。
さて、退院促進が大きく進められていく最近の精神科サービスでは、医療と生活支援が一体化されていることが重要と考えられるようになりました。ただ薬物療法で症状をなくすことだけではなく、再発予防のための心理教育に加えて、生活や就労への支援、さらにはピアサポートの場の提供も医療施設との連携で行われることが重要と考えられるようになりました。
薬物療法に付加して行うことが重視されている心理社会的サービスのうち、有効性が確認されているものは以下の6個とされています。いずれも医療と統合されていることが有効になるカギと考えられています。
当法人は、病院だけで成り立っているわけではなく、いろいろな事業所を持って、利用される方の地域生活をもトータルで支援することを伝統としてきました。そのサービス提供の基礎となるのが多職種によるチームアプローチだと考えています。しかし、「最新の」と銘打ったものの、チームによる支援は、実は、この法人ではすでにやっていることでした。
あとはエビデンスのある方法をとれば良い、ということです。
(wrote:財団法人 住吉病院)
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