アルコール行軍に参加して
- 2019.06.26
- 日記
住吉病院は、市立甲府病院より研修医の受け入れを行っており、その際には訪問診療やフットサルクラブ・アトムズ甲府のトレーニングへの参加、そしてアルコールセンター伝統のアルコール行軍への参加など、一般的な精神科病院では経験できない体験をしていただくプログラムを提供しています。今回も、アルコール行軍に参加された研修医の方から感想文を提出していただきましたのでご紹介いたします。
アルコール依存症治療の一つである行軍に今回はご参加させていただいた。車生活に慣れた身としては、事前の説明会で行軍の目的やコースを聞きながらも若干の不安があった。
週末にかけて雨が降り、天気も心配であったが、当日は見事に晴れ、また風も心地よく、まさに行軍に相応しい天気であった。今回のコースは住吉病院から曽根丘陵公園まで歩き、昼食を取り、再び住吉病院へ戻るというコースであった。
行軍は想像していたよりもペースが速く、参加者と話に夢中になると先頭との距離が広がってしまい、慣れるまでは離されないように必死であった。少し厳しめと思うペースで昼食の曽根丘陵公園まで集団で歩ききった時には、確かに仲間同士の連帯感、そして達成感があった。厳しいと感じたペースにも、意味があったのだと改めて実感した。
昼食を取りながら休憩しつつ、帰りは別のルートで行きよりも少し優しいペースで住吉病院へと戻ってきた。職員に出迎えられながらのゴールは少し恥ずかしかったが、歩ききったことへの達成感はかなり自分の中にあった。自分でさえそうなのだから、アルコール依存症を抱えながらの他の参加者はもっと感じていたと思う。そして、今回は参加出来なかった人の励みにも繋がるように思う。
現在は行われる施設が限られてきたと聞いた行軍であったが、参加出来て本当によかったと感じた一日であった。また、日ごろの運動不足を痛感した一日でもあった。
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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