”L”はLEAPの”L”
- 2015.12.11
- 日記
住吉病院ではデイケアでおご本人への心理教育プログラムとは別に、ご家族を対象として家族心理教育のための「ご家族のつどい」を月に1回開催しています。
ご本人へ「あなたは病気です」と教育/説得したり、「薬を飲みなさい」などと強制することが長期的にご家族との関係を悪化させてしまうことにつながってしまうことがあります。そのような困難にあるご家族関係においてどのように治療同意の関係を構築するかについては、アマダー(Amador, X.)のLEAPアプローチ法があることを以前ご紹介しました。
その方法は、精神的な病気であることをご本人に分からせようとすることに焦点を合わせるのではなく、ご本人の問題をご家族が共に考え、乗り越えていこうということに焦点を合わせることだといいます。Amadorによれば、病識を持たないご本人と治療についての同意の関係を構築するには、次の4つの段階が必要であるといいます。それはLEAPアプローチといわれます。
1.Listen-まず傾聴すること
2.Empathize-次に共感すること
によって信頼関係の基礎をつくり、その上で
3.Agree-ご本人との間に同意できることを見つけること
であり、その結果として
4.Partner-治療についての協力関係をつくること
です。たんなる心理教育ではなく、それに動機づけ面接の技法を加味したこの方法については、ご家族のつどいでシリーズとしてお伝えすることを始めています。11月のご家族のつどいではLEAPの”L”についてお話しさせていただきました。
ご参加いただいたご家族の方からも評判が良かった”L”の会、明日はLEAPの”E”についてお話しし、その後でお互いの対話によって理解を深めたいと思っております。本当に直前で恐縮ですが、お知らせいたします。
ご家族のつどいのお知らせ
受付12時30分~ 開始午後1時~4時まで
3時から途中退室可-意見交換の時間を沢山取ることにしました。
場所:住吉病院ケアセンター2階
テーマ:”E”はLEAPの”E”
後半はSSTで具体的な声がけの方法や対処法について話し合い
ます。
その他:事前に参加が分かる方は、あらかじめご連絡いただきますと
ありがたいです。当日の参加も大歓迎です。お気軽にご参加
下さい。当院デイケアご利用の方以外のご家族も歓迎します。
初心者の方も増えてきています。
※今回もご家族のみの参加となります。ご不明な点はお電話などで
※お気軽にお問い合わせください
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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