動機づけ面接ワークショップ#1

やまなしタバコ問題研究会では動機づけ面接研修会をシリーズ化して行っています。弊ブログでもかつて動機づけ面接について書いたことがあり、個人的には本で学習をして臨床でも利用しているのですが

、研修会ではその一部として学んだことはあるものの、じっくり学んだことがないため、楽しみにして4月23日の研修会の第1回目に参加しました。

講師は一宮温泉病院の松尾邦功先生でした。会場には十数名の方々が来られていましたが、さまざまな職種立場の方がおられました。ちなみに、弊法人からは私以外にも2名が学びを得ようとやってきておりました。今回は、私のような初学者にもやさしく、動機づけ面接の原則やプリンシパルからお教えいただきました。

動機づけ面接には、OARSという面接者の手順が示されています。それは、

1.開かれた質問(Open-ended questions)
2.是認(Affirmations)
3.聞き返し(Reflections)
4.要約(Summaries)

というものですが、この部分だけを抜き出しても動機づけ面接にはならず、主体が相手であることを忘れないようにということが強調されていました。動機づけ面接法の基礎にある精神はPACEといわれているそうで

・協働(Partnership)
・受容(Acceptance)
・思いやり(Compassion)
・喚起(Evocation)

つまり、来談者の方とともに考えること、自分の価値観を押し付けないこと、来談者の福祉向上を第一義にすること、本人の内的動機を引き出すことであり、テクニックの基本は身につけたとしても、まず相手の方への尊敬や受容・共感なくしては動機づけ面接の基礎となる信頼関係が築けないということで、これまでのあり方に反省すべき点でした。

閉じた質問をしないことは日頃より意識はしているのですが、私は聞き返しのとき「@@ですね」と口にはするものの、語尾が上がって質問ぽくなるというクセがあるので、次回にはこの点をさらに気をつけて研修に臨みたいと思いました。

※次回の研修会についてはやまなしタバコ問題研究会のHPをご覧ください→http://tfy.umin.jp/

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。