働いて元気になる!@日精看スタートアップ研修

ここ数年来、私は日本精神科看護技術協会で講師を務めさせていただいていますが、今年度もスタートアップ研修会でお話しする機会をいただきました。

5日間の研修会の最終日に「精神疾患」の講義をしているのですが、今年も全国から70名以上の意欲的なナースの皆さまが集まっておられました。私の講義では精神医学であつかう疾患について歴史を含めてお話しするのですが、例年「最近のトピック」を取り入れており、最近は精神障がい者の就労支援についてお話をさせていただいています。

お話させていただいているのはIPS(Indovidual Placement and Support)援助付き雇用についてですが、理論とこれまでの経験をお話していた昨年までの内容に加えて、今年は弊法人で、医療スタッフによる差別と偏見に対抗するために効果を発揮すると考えている「精神的困難の経験をお持ちの方と自分たちがまず一緒に働いてみること」についてもお話しするようにバージョン・アップいたしました。

  

恒例により、いただいたアンケートへのお答えのうち、ブログへのアップにご許可をいただいた方のご意見の一部をご紹介させていただきます。

・私も患者さんへ、夢や希望をたくさんきいてみようと思いました。
・職場の協力、サポーターの必要性を感じています
・実際に働いている数字・ビデオが見れて、とても、現実的だと思いました。
・働き遺体と思うのは当然のことであり、私たち医療者がその権利を奪うことはできないと思い
 ます。「働いて元気になる!」を聞いて、病院でもできること、不可能なことはないんだなぁと
 思いました。最後のビデオメッセージは少しジーンときてしまいました。
・働くことの大切さ、働くことってこんなに素晴らしいことなんだって、逆に気付かされました。
・「働くこと」で「回復する」との考えは、自分の考えとは逆であって新しく学ぶことができた。
・健常者・障がい者と関係なく、その人のやりたい事を出来るような世の中になればと思って
 います。
・働くことに対することは良いと思います。ただ、周囲の理解とサポート体制が整っていないと
 本人にとって辛いと思うので、何の仕事でも良いとは思いませんが、本人がやりたい仕事が
 一番大切なことと感じました。私たち医療者の関わりも大切と感じました。
・障がい者は、とても自信のない方達が多いです。是非ともこれから先、窓口を拡げていき、
 彼等がいきいきとした社会環境の中で生活していけたらどんなに良いかと思います。
・残念ながら、患者さんから話をきくと、身体障害の人の方を採用する所は多いが精神障害
 だと難しいと話される人が多いように感じます。それでも、就職して仕事をきちんとしている
 人達がお手本となり、道が開けていくといいなと思います。
・障がいの人達が働くことについては大賛成です。その人達が働く気持ちになっていても働く
 場所はまだまだ少ないと思います。よって、受け入れる施設がふえればと思います。
・当事者が病院で働ける、雇用するということ自体、私の所ではありえないです。実践している
 のはすばらしいと思います。
・とてもアルバイトをしたがっていた子がいたが(就労経験あり)、主治医が無理としてあきらめ
 させていた。怠薬をしての入院であったので、心理療法が中心だけであった。働くことを目標
 に だから怠薬しない・・・という方が大切なのかな、と考えさせられた。
・院内で働けるように、働きかけていきたい。
・おもしろかったです!
・メッセージ性が強すぎて、ちょっと。
・最後のビデオにでられていた皆さんの表情が本当にすてきでした。ちょっと泣きそうになった。
・これからは、隊員支援に就労支援も含めて考えたいと思います。
・障がいのある方が、出来るだけ社会に出る事が大切と感じました。あきらめない事が大切だ
 と感じました。
・長期入院の患者の働きたいという気持ちになった瞬間、何がきっかけになり、社会に出てみたい
 と思ったかを体験談として聞いてみたい。
・障がいを持ちながら「働きたい」という気持ちは素晴らしく、私も見習わないといけないと感じ
 ました。私の住んでいる地域の就労状況はなかな少なく、受け入れが難しく、働きたくとも働け
 ない方が多いと感じました。IPSを参考にさせてもらいたいと思います。
・ワークシェアなど出来る事で社会参加できればいいと思います。
・最後の映像、泣けました。
・当事者が働きたいといっても、周囲に”ムリだ”といわれあきらめるケースをいくつもみてきました。
 僕たちがうごかないとですね・・・病棟で働いていて閉塞感をかんじてましたがうごいてみます。
・働くことは”社会参加” ”生きがい” ”私にもできる”といった人としての存在を見直すことが
 できるのだな、とあらためて思いました。
 ”私たちには希望を処方できます”という先生のひとことに”そうだ!そうだ!”とうなづいてしまい
 ました。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。