なでしこのレジェンド

われらがサッカー女子日本代表「なでしこJAPAN」は、今、ドイツで行われているFIFA女子ワールドカップ2011ドイツ大会で予選を2連勝し、早々と決勝トーナメント進出を決めました。

今回のなでしこJAPANのキャプテンは澤 穂希選手です。この方は中学生でもう国内トップリーグの読売ベレーザに所属し、この年すでに5得点。その後もどんどんキャリアップして、15歳で日本女子代表デビュー。その後も単身でアメリカのプロリーグで活躍するなど、まさしく日本女子サッカーの歴史上最高の選手としてながらく頂点に立ち、女子サッカーを開拓してきた人です。そして、今ドイツで澤選手は5回目のワールドカップを闘っています。多くの選手が切磋琢磨し、代表に入る人あれば、ケガや不運からその座を手放す人も数多くいる年月を生き抜いた栄光のしるしだと思います。

今回の女子ワールドカップ予選リーグ第2戦、澤選手は中盤の底、ボランチと呼ばれるポジションで先発しました。本来は澤選手は攻撃的MFの選手として輝いてきた選手ですが、現在はチーム全体を俯瞰して、その力を最大に発揮させるために腐心している様子がみてとれます。特に守備で身体を張るところが増えてきたように思います。そんな澤選手が、この大事なメキシコ戦で見事なハットトリック!

日本代表選手の対外試合で通算78得点目を決め、”キング”カズも、もう一人の伝説の人、釜本邦茂選手も超え、男女を通じてもっともたくさん点を取った日本代表選手になったのです。今回のなでしこJAPANのメンバーでも、宮間選手、近賀選手、岩清水選手、宇津木選手、大野選手、長里選手、岩淵選手はよみうりランドにあるグランドでベレーザとして一緒に努力をしてきた人たちです。その他にもアテネオリンピックの代表としてともに輝いた荒川恵理子選手や小林弥生選手など、多くの素晴らしい選手が澤選手に影響を受け、自分を磨き続けています。

澤選手は「自分にはまだまだのびしろがある、まだまだうまくなれる」と言います。それは自分に対する希望を常に持っていることであり、カズと同じく「伝説」は果てしなく続く成長の物語であることを伝えてくれています。

がんばれ、なでしこJAPAN!

※写真は2007年女子ワールドカップ最終予選(対メキシコ戦)で勝利した後の澤選手(一番右/
 頭が爆発している人は荒川選手)

澤選手からのメッセージはこちらをどうぞ→http://www.jfa.or.jp/national_team/2011/nadeshiko/member/sawa_homare.html

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。