研究発表大会2010

11月26日に、公益財団法人住吉偕成会住吉病院研究発表大会が開催されました。大会名では「住吉病院」となっていますが、今年も法人内の各部署から発表がありました。

 内容は以下の通りでした。

 1.作業センター 「作業訓練・関わりを通して」

 2.外来      「満足してますか?~安心して通院していただくために~」

 3.医局      「精神障がい者の根拠に基づく援助つき雇用を目指して」

 4.1病棟     「治療拒否がみられる患者に対する関わり方
             ~コンコーダンスが患者にもたらした変化~」

 5.臨床心理室 「うつ病の認知行動療法部ループを実施して」

さまざまな発表を聴かせていただきましたが、5題を通して印象に残ったのは、それぞれの部署においいて当事者ご本人のご意見や方向性を重視していこうという姿勢でした。それは個別支援においてのご本人の意向を知り、またご本人の強みを意識して計画を立てることであったり、ご利用者の方のニーズを現場に反映させることであったり、ご本人が自分でものごとを決める方法論を学びつつ、結論を支援側が勝手に提示しないことであったりするものでした。

アルコールセンターでの実践という弊法人の伝統が、広く法人全体の実践活動に広がってきていることを感じることのできた大会でした。

末筆ながら、ご多忙のところをご臨席いただき、講評をいただきました山梨県立大学看護学部教授・清水惠子先生に厚くお礼申し上げます。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。