第53回日本病院地域精神医学会総会
- 2010.10.29
- 日記
日本病院・地域精神医学会では、きたる11月5日(金)~6日(土)、東京飯田橋にあるホテルメトロポリタン・エドモントにて第53回日本病院地域精神医学会総会を開催いたします。
この学会は、従来から多職種参加・当事者との共生と、地域参加を推進する立場の学会でしたが、激変する時代・社会状況と障害者に対して、援助者としてのアプローチを考えていく中で、“孤立”と“多様性”というキーワードが選び出さしました。いま病を抱える人たちは、これまでの支援体系に収まりきらないような多種多様なニーズを持ちながら、その一方で家族・職場・学校等のあらゆる場面で孤立を深めていると感じられます。そうした人々を孤立させないような支援とネットワークづくりが、いま求められている、という意味を込め、今学会のメインテーマは「We are not ALONE ~多様な病・多様な試み~」と決定されました。
なお、今回はそのなかで薬剤師セミナー?氈A薬剤師セミナーIIが開催され、日本病院薬剤師会精神科薬物療法認定薬剤師認定単位が取得できます。さらに、1日目のシンポジウム?氈DシンポジウムIIにおいても単位の取得が出来ます(各2時間・1単位)
さらに、薬剤師セミナーIIでは、最近注目のBACS-J講習があり、薬剤師以外の専門職の方も、最初から最後まで受講すれば修了証をお出しすることができます。皆さま、どうぞお越しくださいますようにお願いたします。
第53回日本病院・地域精神医学会総会
基本テーマ
『We are not ALONE』 ~多様な病・多様な試み~
☆11月5日(金)F会場 13:00-15:00
精神科薬剤師セミナー(I)
「今、改めて精神科薬物療法における医師・薬剤師・当事者
との良好な関係について考える」
シンポジスト:
遠藤 洋(薬剤師) 晴和病院薬剤部
「単科精神科病院(晴和病院)における医師との関係について1」
園田美樹(薬剤師) 八幡厚生病院薬剤課
「単科精神科病院(八幡厚生病院)における医師との関係について2」
高橋結花(薬剤師) 東京女子医大薬剤部
「大学病院(東京女子医大病院)における医師との関係について」
宇田川健(当事者)コンボ代表理事
「当事者からみた医師・薬剤師との関係について」
座長:中谷真樹(医師)住吉病院
吉尾 隆(薬剤師)東邦大学 薬学部
☆11月6日(土)F会場 9:00-11:00
精神科薬剤師セミナー(II)
「統合失調症の認知機能とその評価法~BACS-J(統合失調
症認知機能簡易評価尺度-日本語版)について~」
講演:兼田康宏(岩城クリニック心療内科・医師)
座長:吉尾 隆(東邦大学薬学部・薬剤師)
11月5日(金)A会場 9:50-11:50
◇シンポジウムI「精神科救急の未来について」
シンポジスト:
中村 満((財)東京都保健医療公社豊島病院 精神科医長)
「精神科救急における孤立とそのケア」
徳江 仁(井の頭病院 看護科長)
「入院時から退院を意識した調整~当たり前のことを当たり前に実践する!!~」
塚本哲司(埼玉県立精神保健福祉センター精神科救急情報部 主査)
「精神科救急情報センターにおける地域生活支援の取り組み」
蕪木忠政(朝霞地区一部事業組合 埼玉県南西部消防本部次長兼救急課長)
「埼玉県南西部に於ける精神科救急の現状と問題点」
座長: 岩成秀夫(神奈川県立精神医療センター所長)
田中哲也(陽和病院 看護部長)
11月5日(金)A会場 15:00-17:00
◇シンポジウムIII「自殺防止から考えるうつ病治療」
シンポジスト:
松原六郎((財)松原病院 理事長)
「自殺防止可能であったストレスケア病棟における治療」
田々野李恵(医療法人社団更正会 草津病院 看護主任)
「病棟看護から考える自殺防止対策」
宮下美穂(医療法人明心会 仁大駅前クリニック PSW)
「外来治療における自殺防止対策」
宮武ゆかり(医療法人亀廣記念医学会 関西記念病院 臨床心理士)
「地域関連機関との連携からみた自殺防止の問題点」
座長: 徳永雄一郎(不知火病院 理事長)
佐久間 啓(あさかホスピタル 理事長)
第53回日本病院・地域精神医学会総会のご案内はこちらから
→http://www.byochi.org/contents/02_soukai/
最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。
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