働くこととリカバリーin山梨大学

弊法人では、山梨大学医学部精神神経医学・臨床倫理学講座とは同窓生である診療部長・加賀美医師、非常勤医・金重医師、小林医師、安田医師を勤務させてくださっているほか、平素大変お世話になっております。10月5日には、私が山梨大学医学部精神医学研究会にて「働くこととリカバリー」のお話しをさせていただきました。本橋伸高教授をはじめに教室員の方、病棟スタッフの方に私の話を聞いていただきました。

内容は、いつもとほぼ同じものでしたが、いただいたご質問は大学ならではのものでした。

Q.就労支援を開始する場合には、病状や状態とのタイミングが重要かと思うが、どのようにしている
  のか?

A.除外基準なしのIPSの理念からは「入院中であっても支援を開始してよい」といいうことになっており、たとえ病状があっても、その方の本来の夢や働いてみたい気持ちを重視して計画を考えてみることがあり、入院中であっても、その人のタイミングであれば、就労支援のためのインテークを開始することがあります。

Q.働くこととリカバリーの概念は、たとえばがんを患っている患者様の場合にも適用できる考えであるのか?

A.がんを患っている方であっても、その方の人生を深めるために必要な要因として働くことを大切に思っている方には、働くことの応援をすることが重要と思います。その方が「元の通りに」と望めば、出来る限りその気持ちに沿って応援するでしょうし、働き方を変化させることが必要と思われる方には、その方向性に従っていくことが重要だと思います。

今回も、学ばせていただくことがありました。お集まりいただいたみなさまに感謝いたします。

最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

 

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(wrote:財団法人 住吉病院