酒なし忘年会
- 2007.12.18
- 日記
ちまたでは忘年会のシーズンに入っています。忘年会といえば「酒を飲んで1年の垢を落とす」というイメージが強いのですが、私たちの病院では、毎年アルコールセンターで「酒なし忘年会」をやっています。今年は12月17日にとりおこなわれました。
アルコールはありませんが、たくさんの餅やおでんなどの料理が並び、回復者の方々からのお話し、ご家族からのお話しがありました。センターの会議室には法人職員も多数参加させていただきました。新米院長も少しではありましたが、お話しをさせていただきました。住吉病院の伝統となったアルコール依存症の治療が、現在の法人全体の活動の基礎となる「回復を目指し、一体となる」を作り上げてきたことに感謝の気持ちを述べさせていただきました。
皆様のお話を聞かせていただき、あらためてアルコール依存症という病のおそろしさ、そして今、生きてこの世にある、という回復の尊さを知りました。
そして、大河原副院長の「アルコールが止まっている人、止まらずに亡くなってしまった人の差は紙一重でしかない。今日は、今アルコールをやめている人、やめようとしている人、これからやめるための機会を得る人、そして紙一重でこの世から去ってしまった”すべてのアルコホリック”のために乾杯しましょう」という音頭で乾杯がなされました。
伝統は「伝えていくこと」であることを改めて実感した「酒なし忘年会」でした。
(wrote:財団法人 住吉病院)
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